吉祥航空 (中国).エアバスA320-214(B-6735).関西国際空港.2017 Juneyao Airlines (HO/DKH).China.Airbus A320-214(B-6735). at Kansai International Airport(KIX/RJBB).Osaka.Japan.2017 |
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【凡例】※全て判明分のみ記載 |
吉祥航空 Juneyao Airlines
吉祥航空 Juneyao Airlinesは中国の上海浦東国際空港を拠点とする航空会社です。設立は2005年6月と新しく、上海の均瑶集?(JuneYao Group)という流通・小売企業が中心になって設立した航空会社です。既に保有機は50機。日本など近隣諸国に国際線も運行していますが、基本的に中国の国内線が主体になっています。スターアライアンス28番目の加盟エアラインとして勢いのある航空会社です。「フルサービスを格安航空券なみの価格」との評価があるほど、使いやすいエアラインとして知られてきています。
ただし・・・・。吉祥航空と聞けば、エアラインファンとしては、ある事件が気になります。それは2011年にあった上海浦東空港での「緊急着陸妨害事件」です。これは2011年8月13日、ドーハ発上海行きのカタール航空888便が燃料不足になり、「メーデー」(緊急信号)を宣言し、上海虹橋国際空港に緊急着陸を要請しました。緊急事態ですから、全ての航空機に最優先されるはずなのですが、カタール機の前方にいた吉祥航空1112便は、進路を譲ってほしいという要請を無視。「自分も残り4分間の燃料しかない」と言って進路を譲らず、結果的にカタール機は吉祥航空機の7分後に着陸した、という事件です。
キャプテンは韓国籍で中国国内のライセンスを剥奪されたそうです。また実際には「30分未満しかない」とか言っていたカタール機(B777-300ER)には、30分間(5.2t)の燃料があり、4分間分しかない吉祥航空機(A320-200)には1時間以上(2.9t)の燃料が残っていたそうですが、「他機のメーデーを無視する」という航空機が存在することがとにかく驚きで、その事件のことは良く覚えています。
この事件も、吉祥航空のたったひとりのキャプテンが起こした事件ではありますが、このエアラインにどうしてもネガティブな印象を持ってしまったことは確かです。