世界の旅客機図鑑

機種別写真集

ダグラス DC-3 Douglas DC-3

ダグラス DC-3は航空機史上、非常に重要な機体の一つで、アメリカのダグラス・エアクラフト社(現ボーイング社)で開発された双発プロペラ機です。1936年に運用が始まり、1945年までに1万数千機が製造されたといわれています。製造機数が膨大なため、「C-47 skytrain」(アメリカ軍)、「Dakota」(イギリス軍)、零式輸送機(日本海軍)、「PS-84」(ソ連軍)、「BT-67」(南アフリカターボプロップ改造機)など、様々な名称・派生型があります。全金属製モノコック構造、高揚力装置(フラップ)、引き込み脚、可変ピッチプロペラなど、今となっては必要不可欠な装置を備えつつも、高い経済性、整備のしやすさなど非常にバランスのとれた優れた設計の機体です。
 これほど大量に作られたのは、第二次世界大戦前の1936年より日本も含めた世界中で使用された上、戦時中はアメリカ軍が大量に発注したためです。それが、戦争終結とともに民間に放出。それらの機体が世界の民間航空会社を立ち上げるのに大いに役立ちました。
 この機体、日本では戦前から戦中にかけて中島飛行機と、昭和飛行機によって486機がライセンス生産されました。(昭和飛行機は日本海軍の指示でダグラス社から、1937年に生産ライセンスを取得したとのことです。中島飛行機は、現在の富士重工(と旧日産プリンス)の前身となる会社で、開発から生産まで自社で行える大企業でした。特にエンジンに関しては非常に評価が高く、戦争終了時までは東洋随一の航空機メーカーでした。)
 あまりの傑作機ゆえ、運用開始から70年もたっているのに、未だ稀に世界各地の空港で見ることができる場合があります。それも展示されているだけでなく、現役で飛ぶことができる機体もあるとのこと。"不朽の傑作機"に深い敬意を感じます。

博物館展示機
元VASP機(ブラジル).マクドネルダグラス DC-3(PT-KUB)
博物館展示機.カタベント文化博物館.サンパウロ.ブラジル,2012

解説版を要約すると「1936年製造。航続距離3400km、最高速度370km/h。少し荒れた滑走路にも着陸でき、第二次世界大戦にも活躍した。戦後はVASP航空で使用され、1972年に退役した」とのことです。
この機体が展示されているカタベント文化教育博物館 Catavento Cultural e Educacionalはサンパウロ市の中心部にあり、体験型の科学博物館です。屋外にはこのDC3の他、蒸気機関車や電気機関車が展示されており、建物内部には様々な科学展示物があり、子ども連れでもかなり楽しめる博物館です。ただし、当たり前ですが、解説文は全てポルトガル語、しかも博物館のある周辺は治安のかなり悪いエリアですので、それなりの用心が必要です。

Aircraft exhibited at Catavent Cultural
VASP(Brasil).McDonnell Douglus DC-3(PT-KUB).
Exhibited at Catavento Cultural e Educacional ,Sao Paulo,Brazil.2012

博物館展示機
マクドネルダグラス DC-3 (スリランカ空軍博物館.コロンボ.スリランカ.2018


Aircraft exhibited at Museum
McDonnell Douglus DC-3 at Sri Lanka Air Force Museum .Colombo..Sri Lanka.2018

展示機
マクドネルダグラス DC-3
メキシコ空軍展示機.メキシコシティ国際空港(IATA: MEX /ICAO: MMMX).メキシコ,2013
McDonnell Douglus DC-3.fuerza aerea mexicana,Aeropuerto Internacional de la Ciudad de Mexico(IATA: MEX /ICAO: MMMX),Mexico.2013

在籍不明(元 オーストラリア サウス パシフィック).DC-3.ケアンズ空港(オーストラリア).2007
Australia South Pacific.McDonnell Douglus DC-3.at Cairns Airport(CNS/YBCS)Australia..2007

在籍不明(元ビクトリア・エア)(フィリピン).DC-3C(C-47B-35DK) (RP-C535).エンジン形式PW.R-1830.貨物機..ニノイ・アキノ国際空港(フィリピン).1999
VICTORIA AIR(-/-)Philippines.McDonnell Douglus DC-3C(C-47B-35DK) (RP-C535)Freighter.at Ninoy Aquino International airport(MNL/RPLL).Philippines.1999

在籍不明(元ビクトリア・エア)(フィリピン).DC-3C.エンジン形式PW.R-1830.貨物機..ニノイ・アキノ国際空港(フィリピン).1999
VICTORIA AIR(-/-)Philippines.McDonnell Douglus DC-3C.Freighter.at Ninoy Aquino International airport(MNL/RPLL).Philippines.1999
在籍不明.DC-3..ニノイ・アキノ国際空港(フィリピン).1999
Airline and register are unclear .McDonnell Douglus DC-3.at Ninoy Aquino International airport(MNL/RPLL).Philippines.1999
在籍不明.DC-3..ニノイ・アキノ国際空港(フィリピン).1999
Airline and register are unclear .McDonnell Douglus DC-3.at Ninoy Aquino International airport(MNL/RPLL).Philippines.1999
【凡例】※全て判明分のみ記載
航空会社名.(国籍).機種名.(登録記号).
エンジン(数、エンジンメーカー、形式)
座席( F:ファーストクラス.C:ビジネスクラス.PY:プレミアムエコノミー.Y:エコノミークラス)
前籍(その機体が以前に持っていた登録記号があれば記載)
製造(工場からの出荷年), 最大離陸重量. 撮影場所(撮影国). 撮影年
【Description】
Name of airline.
(Airline code :IATA/ICAO).
Name of Country.
Type of aircraft.(Registration number)

powered by:number of engines.manufacturer.a exact type of engines
mtow:maximum take-off weight
config:a exact seating-configuration
preID:previous identity( registration number)
mfd:month and year of manufacture
at XXX airport
:airport name(IATA code(3-letter)/ICAO (4-letter)).Country.Photo taken year

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