ベルジャヤ航空 Berjaya Air(J8/BVT)　

ベルジャヤ航空は、マレーシアの首都クアランプールのスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港を拠点にする航空会社です。設立は1989年。パシフィック・エア・チャーター社としてチャーター便を運行していましたが、後に大手財閥ベルジャヤ・グループ傘下となり社名を変更しました。現在はマレーシア国内リゾート地への定期便及びチャーター便に加え、タイ及びシンガポールへの国際線の運航を行っています。
　私は、マレーシアに行った際、ペナン島のような大きな島でなく小さな小島に行きたいと思っていました。そこで選んだのがティオマン島という小島。大きなリゾートホテルは１つしかなく、あとは小さな集落が３つ有るというところでした。そこを結んでいるのがこのベルジャヤ航空。しかもＤＨＣ７が１機で１日に１往復しているだけの島でした。
そして気がついたのは、その島の唯一のリゾートホテルは「ベルジャヤホテル」という名前だと言うこと。つまり「ホテル用シャトルバス」のような存在だと気がつきました。実際に搭乗してみると、さすがに年期の入った機体でしたが、安定で快適なフライトでした。飛行時間は短く、機内サービスはないと予想していたのですが、ウエットティッシュとミネラルウォーターが出てきて、ある意味びっくり。
　尚、拠点となるスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港、通称スバン空港はかつてのメイン空港でしたが、ＫＬＣＣが出来てからは「巨大なローカル空港」になっており、閑散としていて、その雰囲気はセントレア開業後の小牧空港(名古屋空港)に似ていて、何ともいえない寂寥感を感じてしまいました。 そこのベルジャヤ航空オフィスも非常に小さく、机が２つにいすが３つといった超小型窓口のみ。ただし窓口嬢は親切な方でした。2017年現在、定期運行は停止し、チャーター便のみ運行しているとのことです。