日本貨物航空 Nippon Cargo Airlines (KZ/NCA)

日本貨物航空株式会社は、成田空港を拠点とする国際線貨物専門航空会社です。総合物流企業の日本郵船グループの空運部門を担当しています。設立は1978年。日本郵船を中心とした海運各社（日本郵船、山下新日本汽船、川崎汽船、商船三井）、全日空、日本通運の共同出資にて設立しました。しかし、当時は国際線は日本航空が独占していましたので(いわゆる45/47体制)、事業免許が取得できず、1983年にさらに海運2社（昭和海運、ジャパンライン）、そして日本通運が脱退して、定期航空運送事業免許が取得できました。設立そしてその後の動きを見ると日本郵船グループが経営主導したい意図が強く見られるのですが、2005年までは、ANAグループの貨物航空会社の一員という位置づけでした。ANAの出資比率は27.5%。日本郵船も同比率でともに筆頭株主であったためです。2005年にまず、議決権を持つANAの子会社の株式を取得し、持ち株比率を50%以上にして日本郵船の連結子会社となり、現在のような独立した航空会社となりました。
大きな話題といえば、カーゴルックス航空と共に、次世代の大型機ボーイング747-8Fのローンチカスタマー(初号機受け取り航空会社。単に顧客というだけでなく、開発に際して重要な役割を果たす)となったことです。この会社の元気さの現れと感じます。
なおかつては、機材をB747-400Fに統一し、
JA01KZ-NCA Pleiades
JA02KZ-NCA Progress　　
JA03KZ-NCA Phoenix
JA04KZ-NCA Pegasus
JA05KZ-NCA Appolo
JA06KZ-NCA Antares
JA07KZ-NCA Andromeda
JA08KZ-NCA Aries　　などという愛称もついていました。現在はＢ747-8も10機確定発注し運航しています。