復興航空(台湾).エアバスA320-232(B-22310) 成田国際空港.2016 TransAsia Airways(GE.TNA) Aiirbus A320-232(B-22310) at Narita International Airport(NRT/RJAA).Japan 2016 |
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復興航空(台湾).エアバスA321(B-22608) 台湾桃園国際空港.台湾 2008 |
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【凡例】※全て判明分のみ記載 |
復興航空 Trans Asia Airways(GE/TNA)
トランスアジア航空(復興航空)は、台湾の航空会社です。1951年設立という歴史が比較的古い、台湾初の民間航空会社でしたが、2016年11月に運行停止、会社の解散となってしまいました。ちなみに破産の2016年時点では台湾3位の中堅航空会社でした。破産原因とされるのは次の2点。 まずは、格安航空会社の台頭です。自らも2013年には格安航空会社「全民航空」を設立し「V エア」(台湾名・威航)のブランドで運行を始めましたが、結果的には収益を挙げることができませんでした。
二つ目の原因は続いてしまった事故の影響と言われます。2014年、2015年と大きな事故が続き、ブランドイメージを大きく失墜してしまいました。一つ目の事故は、2014年7月23日、トランスアジア航空222便(高雄発・馬公行き、ATR-72型、乗員・乗客58名)が澎湖県にて緊急着陸に失敗する事故が発生し、48人が死亡、10人が負傷したものです。もう一つは2015年2月4日、トランスアジア航空235便(台北松山発、金門行き、ATR-72型、乗客・乗員58名)が離陸直後に基隆河に墜落し43人が亡くなりました。この事故はタクシー1台に接触していましたが、その後続車のドライブレコーダーの画像がすぐにニュースになり、それが何度も様々なメディアで再生されたことにより、事故を強く印象付けてしまったと思われます。なお、事故原因ですが、当初は諸説ありましたが、最終報告とすれば、機長が離陸前に動力調整システムの異常があったにも関わらず離陸を強行してしまったことと、離陸時に片側エンジンの故障による警告音を聞いた際、機長が誤って正常側のエンジンを停止させてしまったことと報告されています。飛行機は離陸時であっても、片側エンジンだけでも離陸できるようになっているので、離陸時に故障があっても事故にならないはずですが、その際、正常側のエンジンを止めてしまえば、両方の推力を失うわけで当然・・・・。
考えれば考えるほど、なんとも痛ましい事故です。