世界の旅客機図鑑

機種別写真集

ボーイング 737 MAX 9   Boeing737 MAX 9

ボーイングのジェット旅客機、737シリーズの第4世代です。ボーイング737NGシリーズ(737-600/-700/-800/-900)を置き換える目的で開発された機体で、737NGに搭載されているCFM56エンジンを、より燃費の良いLEAP-1Bエンジンに換装するなど、燃費向上を計っています。
開発のきっかけは、ライバルのエアバスが、2010年12月にもともと評判の良いA320に、さらに燃費の優れた新エンジンを搭載したA320neoをローンチしたことです。エアバスに勝てるよう燃費の良い機体を目指して開発が進み、2015年12月8日にロールアウトしました。ボーイングの会社としての信頼性と、カタログ上の燃費の良さに受注は伸び、737-8が、2016年1月29日に初飛行、2017年3月9日に形式照明を取得しました。納入開始は2017年5月。順調に運航と納入が進んでいましたが・・・。

転機が起こったのが、就航してから17か月後の2018年10月29日、インドネシアのジャワ海でライオン・エア610便(ボーイング737MAX-8、PK-LQP)が離陸後約10分で墜落、乗客乗員189名全員がなくなってしまった事故です。そして悲劇は続きます。610便の事故から5ヶ月半後の2019年3月10日、エチオピアのアディスアベバ、ボレ国際空港より離陸したエチオピア航空302便(ボーイング737MAX-8、ET-AVJ)が、離陸後約6分で墜落し、乗客乗員157名全員が無くなってしまいました。そして米連邦航空局(FAA)による全世界的飛行停止、形式証明取り消し、となりました。その後、操縦系統改修及び安全再認証などを経て、現在に至ります。

直接の不具合の原因は、737MAXシリーズで新たに追加された操縦特性向上システム (MCAS: Maneuvering Characteristics Augmentation System)といわれています。しかし、この737MAXのトラブルの本質は、もっと深いところにあります。小難しい技術論を語るときりがないのですが、私なりに簡単にまとめると、「機体設計は古いのに、(燃費の良い)新しい(直径が大きな)エンジンを無理やりつけたため、機体のバランスが悪くなった。」「そのバランスの悪い不具合を操縦ソフトウェア回収だけで済ませそうとした」「この事実をパイロットに周知せず、訓練も(iPadでちょこっと行うだけのような)簡単なものしか課さなかった」のでは、と考えます。そもそも、B737は設計が古いので、地上とのクリアランスに余裕がありません。そこにより巨大なLEAP-1エンジンを無理やり取り付けたため、地面とのクリアランスを確保するためエンジンナセルを上方および前方に移動させています。LEAP-1Bのファン直径は、68.1 in (173 cm)もあり、前モデルの737NGシリーズで採用のCFM56-7Bファン径61.8 in (157 cm)より16cmも大きくなっています。一般的に旅客機は、地面とエンジンのクリアランスを16.9 in (42.9 cm)以上とらないといけない規定がありますので、このエンジンを装着するためには、主翼前方、上方にエンジンを移動するしかない、という訳です。旅客機設計において、エンジン位置が変わるというのは、天地がひっくり返るほど大変なことだと素人でもわかるのですが・・・・。
一応、改修後は、アメリカ連邦航空局FAAも許可を出しましたし、ボーイングも安全と言っているので、それを信じるしかないな、と思っていますが・・・。

タイ・ライオンエア(タイ).ボーイング737-9-MAX(HS-LSH).バンコク・ドンムアン空港.バンコク.タイ.2019
Thai Lion Air (SL/TLM)Thai.BOEING737 MAX 9 (HS-LSH).at Don Mueang International Airport(DMK/VTMD).Bangkok.Thailand.2019

【凡例】※全て判明分のみ記載
航空会社名.(国籍).機種名.(登録記号).
エンジン(数、エンジンメーカー、形式)
座席( F:ファーストクラス.C:ビジネスクラス.PY:プレミアムエコノミー.Y:エコノミークラス)
前籍(その機体が以前に持っていた登録記号があれば記載)
製造(工場からの出荷年), 最大離陸重量. 撮影場所(撮影国). 撮影年
【Description】
Name of airline.
(Airline code :IATA/ICAO).
Name of Country.
Type of aircraft.(Registration number)

powered by:number of engines.manufacturer.a exact type of engines
mtow:maximum take-off weight
config:a exact seating-configuration
preID:previous identity( registration number)
mfd:month and year of manufacture
at XXX airport
:airport name(IATA code(3-letter)/ICAO (4-letter)).Country.Photo taken year

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