タロムルーマニア航空(ルーマニア)ボーイング707-3K1C(YR-ABA).貨物機.アンリ・コアンダ国際空港.ルーマニア. 2002 TAROM Romanian Air(RO/ROT)Romania. BOEING707-3K1C(YR-ABA).Freighter. Henri Coand International Airport(OTP/LROP).Romania.2002 |
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ベータカーゴ(ブラジル).ボーイング707F. 貨物機 グアルーリョス国際空港.ブラジル.2000 粗い画像ですみません。 Beta Cargo(-/BET)Brazil. BOEING707F.at Aeroporto Internacional de Guarulhos(GRU/SBGR).Sao paulo.Brazil.2000 |
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【凡例】※全て判明分のみ記載 |
Boeing 707 ボーイング707
ボーイング707は、ダグラスDC-8やコンベア880とともに、第1世代ジェット旅客機と呼ばれる、本格的なジェット旅客機時代を築き上げた代表機種です。航空業界は残念ながら軍事主導で技術発展が進むことが多いのですがこの機種も、もともとはアメリカ空軍初の大型ジェット輸送機として採用される事を見込んで開発が進められた367というモデルから設計がスタートし、それが空中給油機KC-135として成功し、大量生産されました。
このKC-135がパン・アメリカン航空など大手航空会社の興味を誘い、胴体を6インチ拡大するなど改良が重ねられ、ついに4発大型ジェット旅客機、ボーイング707となったわけです。
世界最初のジェット旅客機として有名なイギリスのデ・ハビランド社のDH.106 コメット Mk.1 の初就航は1952年でした。コメットの就航は、世界の航空業界に激震を与え、本格的なジェット時代の到来を誰もが抱いたものです。コメットは美しい流線型のボディを持ち、"世界最初の"という栄誉を抱いた訳ですが、その後墜落事故が相次ぎ、乗客数の少なさとも相まって、そのセールスは非常に限定的なものになってしまいました。ソ連は、軍用機を元に設計したツポレフTu-104を1956年に就航させましたが、社会情勢も難しい時代ですので、それが全世界に広がることも当然ありませんでした。
707の路線就航は1958年。実質のライバルであるDC-8より1年弱先行できました。
現在、世界の表舞台からは完全に引退していますが、極まれに空港の隅に駐機しているのを見ることがあります。かつてのパイオニアに深い敬意を感じてしまう私です。