日本エアコミューター(日本)..日本航空機製造 YS-1 1A(JA8781).大阪国際空港(伊丹).1999 Japan Air Commuter (3X/JAC).Japan.NAMC YS-11 A(JA8781) at Osaka International Airport IATA (ITM /RJOO).Japan. 1999 |
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博物館展示機 エアーニッポン(日本).日本航空機製造 YS-11 A-500R(JA8732). 各務原航空宇宙博物館(岐阜・各務原).2009 Aircraft exhibited at Kagamigahara Aerospace science museum Air Nippon(El/ANK).Japan.NAMC YS-11 A-500R(JA8732).Kagamigahara Aerospace science museum.Gifu.Japan.2009 |
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屋外展示機 元エアーニッポン(日本).日本航空機製造YS-11(JA8732).エンジン:RR.Dart Mk.542-10K .所沢航空公園駅前展示.2006 On display Air Nippon(Japan).NYMC YS-11(JA8732).powered by 2.RR.Dart Mk.542-10K .Is Exhibited at Koukuukouen-Station.Saitama.Japan.2006 |
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博物館展示機 日本航空機製造 YS-11 試作初号機(JA8611).エンジン:RR.Dart Mk.542-10K .航空科学博物館.成田空港近郊.2000 Aircraft exhibited at Museum of Aeronautial Sciences NYMC YS-11 The prototype first unit(JA8611).powered by 2.RR.Dart Mk.542-10K . Exhibited at Museum of Aeronautial Sciences.Chiba.Japan.2000 |
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【凡例】※全て判明分のみ記載 |
日本航空機製造 YS-11
言わずと知れた戦後日本の国産機。名実ともに、戦後日本の航空業界の代表たる機体です。
敗戦によりGHQから解体・解散を命じられた日本の航空機産業が、再び技術を結集し、設計した初の本格中型旅客機です。1965年の運用開始から日本各地の地方空港でも見られ、ごくありふれた機体だったのですが2006年に日本の空からは引退。海外で時折機体を見ることはありますが、現役で飛んでいることは少ないようです。ちなみにYS−11の”11”は機体案の1番、主翼案の1番を採用したという名称で、”じゅういち”ではなく、”いちいち”と読むのが正確だそうです。
”純国産機”と言われることも多い機体でしたが、実際のところエンジンはイギリスのロールスロイス製。もっと言うとプロペラも、電子機器(無線機などですが)も、機体本体のジュラルミンも欧米からの輸入品でした。また、当たり前といえば当たり前でしたが、設計した方々が、軍用機の設計経験しかなく、堅牢で、シンプルなど構造的には”軍用機”の特徴がとても多く見られます。また、片手一本で大型機を操縦できる現代からは信じられないほど、操縦環境が厳しく、オートパイロットがないのは当然として、操舵には油圧すら介さない”フル人力操舵”というのも有名な話です。
また、実は世界的には酷似している別の機体の方が有名です。イギリスのアブロAvro または、ホーカーシドレー
Hawker Siddeley の748という機体です。YS−11と同じ、ロールスロイス製のダートエンジンを積み、機体の大きさや形、主翼の大きさや形もかなり似ています。しかも残念ながら、開発はYS−11が先でも、初飛行・路線就航は748の方が先。しかも182機しか製造しなかったYS−11に対し、450機を製造していますので、世界的な知名度も、残念ながら748の方が上です。
いろいろな逸話があるこの機体ですが、戦後日本の航空業界をけん引する大きな力だったことは確かで、今も根強い人気があります。