サベナベルギー航空(ベルギー).エアバスA340-313(OO-SCZ).ブリュッセル国際空港.ベルギー.1999 筆者搭乗機:SN208便 成田発-ブリュッセル行き Sabena(SN/SAB).Belgium.Airbus A340-313(OO-SCZ) at Brussels National Airport(BRU/EBBR).Brussels.Belgium.1999 SN208 NRT-BRU. |
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サベナベルギー航空(ベルギー)ボーイング737-329 .ヘルシンキ・バンター空港.ヘルシンキ.フィンランド.1999 Sabena(SN/SAB).Boeing737-329. Helsinki-Vantaan lentoasema(HEL/EFHK).Helsinki.Finland.1999 |
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サベナベルギー航空(ベルギー).ボーイング737-529(OO-SYI).ブリュッセル国際空港.ベルギー.1999 |
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サベナベルギー航空(ベルギー).ボーイング737-329(OO-SDX).オスロ国際空港(ノルウェー).1999 |
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【凡例】※全て判明分のみ記載 |
サベナ・ベルギー航空
Sabena (SN/SAB)
(Société Anonyme Belge d'Exploitation de la Navigation Aérienne)
サベナ・ベルギー航空は、2001年まで存在したベルギーの航空会社です。かつてはフラッグシップキャリアでしたが、消滅して存在しません。この会社は1923年に植民地だったベルギー領コンゴとを結ぶ国営航空会社として設立されました。首都ブリュッセルを中心に世界中に路線をもっていました。しかし、ベルギーは小国ゆえに国内線がほとんどありません。しかも国営企業だったため経営効率が悪く慢性的な赤字が続きました。ベルギー政府の保護があった時は良かったのですが、EUになり政府の保護が薄くなると当然経営環境は悪化。サベナは、1990年代前半にフランスのエール・フランスと提携しますが、当時のエール・フランスも経営状況が厳しく、この提携も長続きしません。そのため1990年代後半に、新たにスイス航空と資本提携を結んで「クオリフライヤー」と呼ばれる航空連合を形成しました。しかし1990年代の終わりにはスイス航空の業績も悪化してきます。そこの追い打ちをかけたのが、2001年9月のアメリカ同時多発テロ。この影響を直に受け、スイス航空は経営危機に陥ります。そしてその支援を受けていたサベナは2001年11月運行を停止し、長い歴史に幕を引きました。翌年にはスイス航空も消滅してしまいます。
サベナの機材や路線の一部はSNブリュッセル航空が引き継ぎました。でも2007年にヴァージングループのヴァージン・エキスプレスと合併しブリュッセル航空となり現在に至ります。
個人的にはベルギーと日本との往復、ヨーロッパ域内の移動に利用しました。親類がオランダ人と結婚しブリュッセルに住んでいることもあり、ブリュッセル直行便の存在はとてもありがたかったです。所要時間も(B747に比べると巡航速度がやや遅いA340でも)短かめで、いきなり西欧の中心部に飛べるのはとても便利でした。機内サービスもとても良かったです。9.11の影響は、世界の至る所で感じるのですが、こんなしっかりとした航空会社でも破綻してしまうのは本当に衝撃的でした。