VASP航空 (ブラジル) ボーイング737-2A1Adv.(PP-SMF)
.グアルーリョス国際空港.サンパウロ.ブラジル.2000. |
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VASP航空 (ブラジル) ボーイング737-3K9(PP-SFJ)
.グアルーリョス国際空港.サンパウロ.ブラジル.2000. VASP Viação Aérea São Paulo (VP/VSP).Brazil.Boeing737-3K9(PP-SFJ).at Aeroporto Internacional de Guarulhos(GRU/SBGR).Sao paulo.SP.Brazil.2000 |
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VASP EX航空 (ブラジル) ボーイング727-200F .グアルーリョス国際空港.サンパウロ.ブラジル.2000. VASP EX Viação Aérea São Paulo (VP/VSP).Brazil.Boeing727-200F.at Aeroporto Internacional de Guarulhos(GRU/SBGR).Sao paulo.SP.Brazil.2000 |
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廃機体 VASP EX航空(ブラジル) ボーイング727-2Q4FAdv (PP-SFG) サンルイス/マレシャウ・ウーゴ・ダ・クーニャ・マシャード空港.2011 VASP EX Viação Aérea São Paulo (VP/VSP).Brazil.Boeing727-2Q4FAdv.(PP-SFG) at Marechal Cunha Machado International Airport (SLZ/SBSL)Sao Luis.Brazil.2011 |
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廃機体 2011年8月、ブラジル・マナウス空港での廃機体。一つは貨物チャーター専門会社のTCBのDC-8-54FかDC-8-63Fですね。後ろの2機は2005年に倒産したVASP航空のBoeing737-200だと思います。 |
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廃機体 2011年6月 ブラジル・サンパウログアリューリョス空港での廃機体。2005年に破綻したVASP機が3機。大きなA300が1機、B737-200が2機です。奥にはFLYとかかれたB727-200と、もうひとつB727-200が。真ん中の白い機体はB737-200だと思います。ちなみにターミナルの拡張工事のため、この半年後には撤去されていました。 |
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廃機体 2011年6月。ブラジル、ペルナブンコ州へシフェ(英語読みするとレシフェ)空港での廃棄機体。VASP EX CargoのB727-200Fが1機。VASPのB737-200が1機です。 |
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【凡例】※全て判明分のみ記載 |
VASP航空 Viação Aérea São Paulo (VP/VSP)
VASP航空 Viação Aérea São Paulo は2005年まで存在していたブラジルの航空会社です。設立は1933年。サンパウロ州立の航空会社として順調に発展してきました。1960年代にはヴァリグ・ブラジル航空に次ぐ国内第二の航空会社になり、国内各地に路線を伸ばしていきました。日本のYS-11も導入され、VASPのブランドでブラジルの空を飛んでいたそうです。1970年代にはB727-200やA300等も導入し、近距離の国際線も運航するようになりました。
1990年に州立から民営化。MD-11なども導入し、一時は関西国際空港にも乗り入れていました。
しかし、過当競争や、無理な拡大路線が裏目に出て業績は悪化。そこに2001年9月11日の同時多発テロに端を発した航空不況の波が直撃してしまい、2002年に全国際線を廃止、2005年には全路線運行停止、となってしまいました。それだけではありません。路線停止後も経営側と従業員側で、不払い賃金などについてもめにもめ、2008年に破産宣告が出るまでかなり大変なことがあったようです。税金の滞納のため機体や格納庫も差し押さえられ、ブラジル国内各地にVASPの機体が留置されました。その後、様々な抗争、司法判断の結果、会社再建は無理、ということになり、2013年再度破産宣告が出たそうです。結果的に各空港に留置された機体は、そのまま朽ち落ちていき、無残な姿を長くさらすことになりました。見るも無残な廃機体が処分されたのは、2011年ごろから始まったブラジルワールドカップに合わせた空港整備に合わせてから。少なくとも6年以上放棄された機体は本当にボロボロでした。しかし、機体以上に大変だったのは従業員の方々。突然の倒産の後、未支給の給与も膨大な金額になり、再就職もうまくいかず、自殺者まで出た、と伝えられています。
自分が初めてブラジルに行ったのは2000年頃です。そのころはまだVASP航空も元気で、多数の機体が飛んでいたのですが、すごく悪い状態の者h新しか撮っていませんでした。10年以上たってから、ブラジルに住み始めた時は既にVASPの廃機体が各所に散乱しているときで、これもまたまともな写真が撮れませんでした。
・・・・すごく悩みましたが、一つの記録として、その悪い画質の写真も、廃機体もここに載せることにしました。このVASP航空のみならず栄華を誇ったヴァリグ・ブラジル航空ですら倒産してしまった事実は、ブラジルと言う国の経済事情、そして航空業界の光と影を象徴しているものの一つに感じたからです。